世界第三位の市場規模を誇る日本は、常に新しさを追求するマーケットとして海外からも注目されています。メディア・ブラジルは、企業経営者やブラジル文化の担い手として活躍する方々のニーズにお応えするコミュニケーションエージェンシーです。情報発信がビジネスにとっていかに重要な意味を持つかを理解するためにも、弊社の事業内容の詳細にお目通しください。
メディアブラジルは、広報活動やメディア対応、企業イベント、文化事業、印刷物、デジタルコンテンツ制作などに精通した会社として様々なコミュニケーション活動をサポートするほか、日本市場に関するコンサルティング業務も行っています。在日ブラジル商工会議所の機関誌「ヘビスタ・ブラジル」の制作も担当しています。
―よりよい世界への変革を願ってー
月14日、大阪 – 頭上では、植物の形を模したインフレータブルなオブジェが静かに動き始め、足元には、著名な作家のメッセージが記されたビーチチェアや紙の作品が点在しています。人間や動物の形を模したオブジェが浮き沈みを繰り返し、壁面では、空気で満たされたリサイクルパックがゆったりと上下に揺れ動いています。
この展示は、ブラジル貿易投資振興庁(ApexBrasil)が主催する2025年大阪・関西万博のブラジルパビリオンの1つめの建物で行われています。アートクリエイトの責任者である舞台美術家のビア・レッサは「存在する」「異なる」「合流する」「消え去る」「再び存在する」を表す5つのアクトを考案しました。
会場に一歩足を踏み入れると、来場者は太陽をイメージしたパネルに直面します。
展示の冒頭で、私たちはみな太陽エネルギーのおかげで生活できていることが表現されています。太陽は徐々に赤く染まり、やがて闇に包まれます。これは、地球温暖化が課題となっている現在、世界は自然破壊の危機に瀕していることを意味します。その瞬間、足元のすべてのオブジェが落下します。「世界を共に守りましょう」というメッセージは明確です。「ビア・レッサは世界に新たな道、より良い生き方を示しました。彼女は芸術を通じてブラジル精神を表現する特別な存在です」と、4月14日のゲスト向けのオープニング・セレモニーで、ApexBrasilのジョルジェ・ヴィアナ長官は強調しました。
ビア・レッサは、1970年大阪万博のブラジル館の設計責任者であった建築家パウロ・メンデス・ダ・ロシャの功績について触れました。ビアはパウロ・メンデスがよく口にしていた言葉「私たちはいずれ死ぬということを知っていますが、死ぬために生まれてきたのではない、続けるために生まれてきたということを知っています」を想起し、呼びかけました。「私たちはここにいます、パウロ、続けるために」。
ヴァーレ・カルチャー・インスティチュートのウーゴ・バレット会長は「私たちは、人間の創造力である芸術を讃えています。これは人間だけが持つ特別な力なのです」と挨拶し、ブラジル外務省のラウデマール・アギアール大使は、「多様性はブラジルの強みであり、それがここに表現されています」と語りました。
オープニング・セレモニーでは、歌手の松田美緒氏、音楽家のマルセロ・キムラ氏と笹子重治氏が共演し、ブラジル国歌斉唱、そしてゴンザギーニャの「Sementedo Amanhã(未来の種)」やビラロボスの「O Trenzinho do Caipira(カイピーラの列車)」が披露されました。
パランゴロモス・ルーム
2つめの建物にはパランゴロモス・ルームがあり、アーティストのエリオ・オイチシカが手がけた衣服「パランゴレ」と、軽やかさや精神性を象徴する日本の伝統的な衣服「羽衣―ハゴロモ」を融合させた「パランゴロモス」が配られます。来場者が顔や手を自由にペイントできるコーナーもあります。
多目的ルーム
パランゴロモス・ルームに隣接する多目的ルームではApexBrasilのビジネスディレクター、アナ・レペッザによるプレゼンテーションが行われました。アナは「万博はブラジルのイメージ促進のために重要なイベントであり、新ビジネス開拓につながるので、ApexBrasilとして参加することにしました。毎年、私たちはレベルアップしています」と述べました。
ブラジル零細小企業支援サービス(セブラエ)のデシオ・リマ会長は、作曲家で歌手のヴィニシウス・デ・モラエスの詩の一節「人生は出会いの芸術である。非常に多くのミスマッチにもかかわらず」を紹介しました。リマ会長はブラジルの先住民の人権活動家アイウトン・クレナッキを倣い「2025年の万博への参加を機に、世界中の自然破壊を継続してはいけないということを理解し、反省を促す必要があります」と呼びかけました。
最後に、ApexBrasilより、ブラジル連邦議員のリディセ・ダ・マタ氏、アナ・パウラ・リマ氏、ジャック・ロシャ氏、ジェルヴァジオ・マイア氏、及びセブラエのデシオ・リマ会長に記念メダルと切手が授与されました。記念メダルと切手には、巨大魚ピラルクを囲む2人の人物が描かれており、人間と自然の共存を表しています。切手には「Expo Osaka Pavilhão do Brasil(大阪・関西万博ブラジルパビリオン)」の文字が入っています。
トミエ・オオタケ・インスティチュートのリカルド・オオタケ代表、女優のベティ・ゴフマン氏をはじめ、多くのゲストも参加しました。
2025年大阪・関西万博のブラジルパビリオンにぜひご来場ください。
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