ブラジル独自の文化が濃厚な東北地方のセアラ州生まれの作曲家、編曲家ヒカルド・バセラールは日本ツアーを12月12~20日に実施します。
日本に住んでいるブラジルの少年少女にラテンアメリカの音楽及び文化に是非触れて欲しいと言う自らの想いから、12月13日、ブラジル人コミュニティー学校法人 ティー・エス学園でのライブも実施することになっています。
バセラールの日本ツアーはツピキン・エンターテインメントを通して実現しました。
バセラール本人にとっても在日ブラジル人の子供達と触れ合うのはとても貴重な経験になると信じて、とても楽しみにしている。
バセラールは新曲「ヴィシオ・エレガンテ」(粋な悪癖)をリリースしたばかりである。この曲はバセラールと2017年に亡くなったベルキオールが二人三脚で約20年前作曲し、当時ベルキオールが同名のアルバムに収録した名曲である。今回のリリースはバセラールと同じ出身地、ブラジル東北のMPB代表的シンガーの一人であるベルキオールへのオマージュでもある。
ブラジル最大コンテンツサイトUOLはベルキオールのオリジナルバージョンを最近配信しました。詳細は下記リンクを参照 https://entretenimento.uol.com.br/colunas/adriana-de-barros/2018/10/24/ex-hanoi-hanoi-ricardo-bacelar-regrava-ultima-letra-inedita-de-belchior.htm
20数年後のバルセラールの日本ツアーを予言していたかのように、「粋な悪癖」の歌詞の中には「空から流れ星が落ちて来たら、日本に行け」等、日本に言及しているフレーズが数カ所ある。
バルセラールが演奏する「粋な悪癖」の動画を https://www.youtube.com/watch?v=mM6-C-Hpq5c でチェックして見よう。
「セバスチアーナ」
バルセラールは2017年に3枚目のソロアルバム「セバスチアーナ」をリリースした。このアルバムは没後35周年を迎える偉大なブラジル人アーティスト、ジャクソン・ド・パンデイロに捧げるもので、アルバムのタイトル曲は1953に初めて録音されたジャクソンの代表的な名曲である。アルバム内の2曲に彼の肉声を聴くことができる。
「セバスチアーナ」にはルイス・ゴンザーガ、ジルベルト・ジウ、ヴィラ・ロボス、ミウトン・ナッシメント、トン・ジョビン、ヴィニシウス・デ・モラエス等の曲が収録されているだけではなく、5曲もの未発表新曲が入っている。
当アルバムのリパートリーはリカルド・バルセラールとプロドゥーサーのセーザル・レモスの選曲である。「セバスチアーナ」のコンセプトはブラジル音楽の一部のリパートリーをラテンアメリカ的な観点から再解釈しようと言う試みである。
アルバムがマイアミの有名スタジオで収録されたこともあり、バセラールはマイヤー・オソリオ等地元ラテン音楽の最高峰とされるミュージシャンを取り込んだ。
“Nothing Will Be As It Was”の動画を下記リンクでチェックしよう: https://www.youtube.com/watch?v=LSnmWyNqYGs
アルバムはマイアミにある伝説的なHit Factory (Criteria)とRebel 11スタジオにてレコーディングされた。ブラジルのモダニスト画家であるエミリアーノ・ジ・カバルカンチの油絵「カーニバル」をよみがえらせた。
ラテンのリズム
ユネスコ無形文化遺産に認められたバジェナートは、ルイーズ・コンザーガ (1912-1989)とゼ・ダンタス (1921-1962)によるブラジルのバイオン「A Volta da Asa Branca」曲に組み込まれた。
イバン・リンスとヴィトル・マルティンスによる「Depois dos Temporais」の中で、タンゴ楽団の主楽器である"バンドネオン"を使用した。このジャンルはユネスコによって無形文化遺産に認められた。アルゼンチンの法の規定により、"バンドネオン"は国指定の文化財に指定された。 "バンドネオン"は、祭りの時に持ち歩けるオルガンとしてドイツで製造されたが、アルゼンチンでタンゴ音楽の主役として有名になった。
東京ライブ
12月18及び19日、リカルド・バルセラールはライブハウスサラヴァ東京で来日後初演奏。バンドメンバーはバセラール本人の他、マルセロ・木村(ギター)、アキラ・亀山(ベース)、グスタヴォ・アナクレト(サックス)、ダニエル・ベーダー(ドラムス)
日付:12月18&19日
場所:サラヴァ東京
住所:東京都渋谷区松濤1−29−1 クロスロードビルB1
電話番号:03-6427-8886
時間:19:00~
チケット:前売り券¥3.500 当日券¥4.000
18日詳細:http://l-amusee.com/saravah/schedule/log/20181218.php
19日詳細:http://l-amusee.com/saravah/schedule/log/20181219.php
Latina
月刊ラティーナにヒカルド・バセラールの記事があります:
ビデオ
Água de Beber – Tom Jobim e Vinícius de Moraes
Ricardo Bacelar
Tupiniquim Entertainment
レパートリー
「セバスチアーナ」
1. A Volta da Asa Branca(白い羽の帰り)- ルイーズ・ゴンザーガ、ゼ・ダンタス
2. Suco Verde(グリーンジュース)- ヒカルド・バセラール、セザール・レモ
3. Nothing Will Be As it Was(昔は戻らない)- ミルトン・ナシメント、ホナルド・バストス、レネー・ヴィンセント
4. River of Emotions(感動の川)– ヒカルド・バセラール
5. Menina Baiana(バイアの娘)- ジルベルト・ジル
6. Somewhere in the Hills(丘のどこかに)- トム・ジョビム、ヴィニシウス・ヂ・モライス、レイ・ジルバート
7. Partido Alto(パルチード・アウト)- フローラ・プリン、アレクシ・マレイロス、ルイーズ・ホベルト・ベルトラミ
8. Parts of Me(私の一部分)- ヒカルド・バセラール
9. Sambadouro(サンバドウロ)- イバン・リンス、ビクトル・マルチンス
10. Oh Mana Deixa Eu Ir (Caicó Cantiga) (ねぇちゃん、行かせて)- ヘイトル・ビラ=ローボス、ミルトン・ナシメント、テカ・カラザンス
11. Sebastiana(セバスチアーナ)- ホシール・カバルカンチ
12. Depois dos Temporais(嵐の後)- イバン・リンス、ビクトル・マルチン
13. Vento de Maio(5月の風)- ロー・ボルジェス、マルシオ・ボルジェ
14. Sernambetiba, 1992(セルナンベチバ、1992)- ヒカルド・バセラール、セザール・レモス
15. The Best Years(最高な年)- ヒカルド・バセラール
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